Client Voice
キャリア設計コーチング
きっかけはフランスへの留学――。
ビジネススクール卒業後のキャリア設計で、自由な方向性が負担に。
Ms. E. Matsuno
―コンサルタントの堀田さんとの出会い
堀田さんと出会ったのは、キャリアチェンジを目的として、欧州ビジネススクールへの入学を目指していた時でした。
その当時、堀田さんは欧州ビジネススクールの留学コンサルティングもしていて、そのお力添えしていただいたのですが、私の自主性を尊重しながら的確なアドバイスをしていただけたことが非常に心に残っていました。
―コーチングを依頼したきっかけ
念願が叶い、希望スクールに入学することができ、卒業後を考え始める時期になった頃、自分がどのような方向に具体的に進みたいのか、方向性を定めることができなくなり、漠然とした不安を抱える状況に陥ってしまっていました。
好奇心は旺盛で、色々と本を読んだり勉強したり資格を取ったりすることは常々実行しているのに、なぜか『やりたい事が定められない、本当にやりたい事がわからない』という傾向が昔からありました。
『自分のやりたい事はなんだろう?』と常に考えていたと言っても過言ではないのに、結局ビジネススクールを卒業する時期になっても、まだ明確な解を持っていないことを認識した時『このまま一人で考えていては一生同じことの繰り返しな気がする』と思い、コーチングに興味を持ちました。
【自分のやりたい事は自分で探すもの】と思っていましたが、コーチングによって何か新しい発見があるかもしれない、という期待がありました。
―キャリア設計コーチングの様子
プログラムは【人生の棚卸し】から始まりました。これは私にとって非常に効果的でした。
『なぜあの時、自分はそう思ったか』を改めて考える事で自身の振り返りができ、自分の強みを再確認・整理出来たと思います。
この棚卸しは後の転職活動でも役立ちました。
また個人的に良かった点は、堀田さんに「上手く話そうとしなくていい」と言われた事での安心感でした。
私は、それまで人と話をする時【上手く話さなければ】という思いが強く、結果的に自分の本心よりも【うまく話すこと】を優先してしまう事が多かったのです。
私自身、会話とはそういうものだ。と、どこか言い聞かせていたのですが、それは【自分の考えを言語化(特に発話)していなかった】のだということに気付かされるきっかけになりました。
今思えば、やりたい事が整理できていなかった一つの要因だったのではないかと思います。
―苦労した目標設定
その後の目標設定とプロジェクト化は大変苦労しました。
『やりたい事がわからないのに、目標設定なんてできない…』と初めは思っていて、この過程には時間がかかりましたし、かなり頭を悩ませました。
初めは『何かこんな感じかなぁ…?』というぼんやりとしたイメージから始まり、堀田さんからの質問を受けながら少しずつイメージをクリアにして行く過程でした。
この時に気付いた事が【やりたい事=自分の本能的(より感情や直感に基づく)考え方】と【こうあるべき=理論・理想論的な考え方】を混同している――。という事でした。
これは私の場合ですが、【こうあるべき】という理想的な考え方が癖になっていて、これがやりたい事を探す上でのネックになっていた事に気付きました。
―コーチングを終えて
まず大きな結果は、起業してみたい、という今までは全く考えていなかった目標が出てきたことです。
これは正直、今でも自分で驚いていて『え、あなた、起業したいの?そうだったの…?』と、自分と対話するような感覚です。
次の大きな結果は、【自分の思考の癖】に気付くことができた、という事です。
私の場合、本来は「本能・直観的思考型」な所、「こうあらねば、こうすべき」といった「理性・理想論的思考」を長きにわたって優勢にしてしまっていたと気付きました。この気付きは、ずっと一人で頭の中だけで考えていては得られなかったと思います。
また、コーチングを受けて感じたことは、私のように誰しも、考え方に「癖」があり、その癖によって悩んだり迷ったりすることがあるのではないだろうか、という事でした。
しかし、癖は自分で気付くことができません。なので、このコーチングを通じて他者と一緒に自分の考え方を見つめていく作業によって、思考の癖に気付き、今までの考え方を見直す事ができるのではないだろうかと感じております。少なくとも、私はこのような過程を堀田さんとのコーチングで経験させて頂きました。
今は、1サークル目のコーチングを終了し、起業前準備として転職を実現させました。
しかし、やはり新しい仕事環境に入ると目の前の事でいっぱいになってしまい、コーチング時に描いた全体感を忘れがちになります。そうすると、自分の現在地がわからなくなり不安を覚えます。コーチングで描いた地図を常に心に置き、必要であれば修正していくことが大切だと感じつつ、また地図が描きにくくなった場合はいつでもコーチングを受けられる、という安心感は、堀田さんのコーチングがクライアントに伝えるメッセージのように感じています。